『人生劇場』
早稲田の杜が芽吹く頃、花の香りは沈丁花、人生意気に感じたら、ビクともするなと銅像が、ビクともせずに風に立つ。
逢うは別離の始めとか、さよならだけが人生さ、ああ人生のローマンス。
昨日も聞いた今日も見た、早稲田の杜に青成瓢吉の出るという、御存知尾崎士郎原作『人生劇場』 の一節より…
♬やると思えば
どこまでやるさ
それが男の魂じゃないか….
…で始まるあの村田英雄の歌う『人生劇場』。
実はこの『人生劇場』は、私の母校である早稲田大学の第二校歌(第一校歌は『都の西北』)なのです。
あまり知られてはいませんが、前述のようにセリフが入っており、早稲田大学の特に体育会の学生が、試合の後などに朗々と吟じ、歌い上げるのです(5番まであるんですよ)。
柔道部に所属していた私は、学生選手権や早慶戦などの大会の後、勝っても負けてもポロポロ涙を流しながら大声でこの歌を歌ったものでした。
実は最近、懐かしきこの歌の、セリフの部分を思い出させてくれる出来事があったのです…
『…人生意気に感じたら、
ビクともするなと銅像が、
ビクともせずに風に立つ。
逢うは別離の始めとか、
さよならだけが人生さ…』
問題が起こった時、「仲間」だと信じていた人が、何も言わずに目の前から消えていなくなる。
その一方で、団結して逆風に立ち向かって行ってくれる人たちが「真の仲間」としてその絆を深める。
断腸の思いの辛さと、震えるような感動が同時に起こりました。
誰でもが、自分たちが絶対に正しいなどという思い上がった気持ちがなかったとしても、仲間が無言で離れて行ってしまうのは本当に寂しいものです。
反対に、辛くて苦しい時ほど前向きに捉え、一緒になって考え、ビクともせずに風に立つ仲間がいてくれるほど、心強いことはありません。
「コト」が起きた時ほど、“人間関係の棚卸し”ができるようですね。
「真の仲間」に、心から感謝!
♬人生劇場、いざ序幕〜
「仲間」だと信じていた人が、何も言わずに目の前から消えていなくなる。
こんな時、今までは、ただ悲しいことだなとしか思えなかったですが、“人間関係の棚卸し”という考え方をもてばいいのですね。ありがとうございます!