先週6月23日、私たちの元にふたつのニュースが飛び込んで来ました。
ひとつは、小林麻央さんが天国に旅立たれたこと。日本だけではなく、国境を越えて多くの人たちが涙した悲報でした。
彼女が病気を告白してから綴ったブログは350回を超え、同じ病気に苦しむ人たちはさることながら、老若男女を問わずあらゆる人たちに、たくさんの生きる勇気と希望を与えてくれました。
あの笑顔や仕草、そして子供に注ぐ優しい眼差し…家族だけでなく周囲の人に対する思いやりや愛情は、つくられたものではない本物の『真心』を感じさせてくれました。
自分のことよりも先に相手を気遣う気持ちは、特に心身ともに弱っている時にはなかなか生まれてくるものではありません。
私がもし彼女の立場だったら、おそらく自暴自棄になり、周りに八つ当たりし、自分本位の行動しか取らなかっただろうと思います。
34年間という短い人生だったかも知れませんが、貴女の思いは多くの人たちの心に刻まれ、決して忘れられることはないでしょう。
心よりご冥福をお祈りします。
もうひとつのニュースは、豊田真由子衆議院議員のこと。
『このハゲーっ!』、『違うだろ、違うだろー!』、『お前の娘が車に轢かれて、脳ミソが…』…一回りも年上の男性秘書に、耳を塞ぎたくなるような罵詈雑言を浴びせるその肉声が、終日日本中に流れました。
言葉で人を深く傷つけただけでなく、肉体的な暴力を振るっていたとか…
東大法学部から厚生省に入り、ハーバード大学に留学…正にエリート中のエリートです。頭は抜群にいいんでしょうねぇ。
学問は見事に修めたのかも知れませんが、「心」は動物以下だったようです。いやいや、大変失礼しましたm(_ _)m 「動物」たちには家族や仲間を思いやる気持ちがありますもんね。
彼女のホームページのトップを『希望と安心、輝く日本!』の文字が踊っています。虚しさを通り越えて、憤りを感じます。
彼女は自民党を離党しましたが、今日現在まだ国会議員職にしがみついているようです。
同じ日に流れたふたつのニュース…同世代の女性のふたつの生き様は、あまりにも対照的過ぎて、頭が混乱させられます。
こういう言い方は許されないかも知れませんが、死んじゃいけない人が先に逝き、葬り去られなければいけない人がこの世界にしがみついている…
いみじくもこの2人の女性には2人のお子さんがおられます。
特に後者のお子さんの心のケアが大切ですね。
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